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いやいや、評判で聞くほど訳のわからない作品じゃなかったですよ、これ。
4本ずつ計8本の短編で成り立っている作品ですが、2作品を除いて、十分楽しめました。
え? その2作品? ……えーと、2作品は寝ちゃいました……。

【香港四重奏】

「もち米炒飯」Fried Glutinous Rice(生炒糯米飯):監督:ハーマン・ヤオ

つかみが素晴らしかった。
最初の作品でぐいっと引き込まれて、思わず涙してしまいました。
もち米炒飯が大好きな少年と、その少年が大人になってからの物語。
懐かしさと切なさと暖かさが、ぎゅっと凝縮された素敵なお話でした。


「レッドアース」Red Earth(赤地):監督:クララ・ロー

静止画の連続で成り立っていた、のかな?
夕焼けのまま日の沈まなくなった香港で、女性を待ちつづける男の物語。
ちょっと壮大すぎる気もするけれど、ちょっと不思議な雰囲気に結構ひきつけられました。
ただ、短編なのに長く感じましたね~(笑)


「恋は偏屈」We Might as Well be Strangers(偏偏):監督:ヘイワード・マック

面白かった! すれ違う男女の恋愛模様。
短編(しかも15分程度)って、あらすじを書いてしまうと全てが語られてしまうので、なかなか難しいのですが、途中までちょっと騙されてました(笑)

恋に悩む女の子の行動が結構面白くて、そういうのわかるわ~と思ってみてましたね(笑)
男の子も可愛い! 観ていてとても楽しいお話でした。


「黄色いサンダル」The Yellow Slipper(黄色拖鞋):監督:フルーツ・チャン

これも面白かった!! フルーツ・チャンだしね、安心して観られます。
しかし、アニメーションとは。意表を突かれました。

亡くなった母親は売れない女優で、幼少期には母親と一緒にスクリーンの中に父親(夫)を探す。母の死後、香港を離れた男の子が、香港に戻ってきて、子供時代を回想するお話(少し現在のお話も)。
とにかく色んな香港俳優や懐かしい映画作品が登場して、それだけでも楽しめましたね。アニメーションだけれど、香港の町並みが目の前に広がる感じ。好きな作品でした。


【香港四重奏Ⅱ】

「パープル」Purple(紫):監督:ブリランテ・メンドーサ

妻に先立たれた年老いた男性と彼女と喧嘩して仲直りしたい青年のそれぞれの物語2本立て。実は、青年は老人の若かりし頃なのではないかと思ったんだけど、違うのかしら? 時代が違う?
妻のいない毎日を彼女と心の中で会話しながら暮らしていている男性を見て、何だかとても寂しい気持ちになりましたね。けれど、こんな風に思ってもらえるのはいいなぁ、と少し羨ましい気持ちになったのも確かです。


「機密洩れ」Open Verdict(天機洩):監督:ホー・ユーハン

正直、ほとんど覚えておりません。
印象薄い薄い……。サスペンスもの、だったのかな?
途中から寝てしまったので……。起きていようと懸命だったんですけどね。


「Mホテル」M Hotel(M酒店):監督:アピチャッポン・ウィーラセタクン

さて、問題のこの作品(笑)
当初の想定通りにですね、寝ました。
これはもう途中で起きていようとすることを諦めました。15分程度の大爆睡です(笑)
男性2人が、ホテルのベッドの上で延々と会話しているだけのお話。しかも、声や周囲の喧騒も全てぼかされているので、何を言っているのかわかりませんでした。

そもそもこの監督の作品は、難しいんですよね~。もちろん良い作品なのだとは思うのですが、提示されているものを噛み砕いて自分の中に取り込むことが難しいというか。「自宅で観てたら絶対寝るから、映画館で観ないとね」なんて話をしたこともあるのですが、いやはや映画館でも楽勝で寝てしまいましたよ(汗)

「香港四重奏」と銘打たれているにもかかわらず、こういう舞台を選んだ意味というか、言いたいことが理解できなかった、未熟なワタクシでございます。


「上河図(じょうがず)」13 Minutes in the Lives of...(上河圖):監督:スタンリー・クワン

これも好き!
冒頭で「上河図」の説明が。中国北宋の都開封の都城内外のにぎわい栄えた様子を描いた画巻とのことで、巻物から当時の風俗等が垣間見られるわけです。近年は、電子化された「上河図」などもある様で、人々が動いたりするみたい。(←ちょっとこれ興味深い)

さて、作品の舞台は、空港から市内へ向かって走るバスの中。「上河図」を観に美術館へ向かう集団、観光に来た若者、音楽家、その他様々な人々が乗り合わせていて、車内は非常に騒がしい。普通の観光バスなら理解できるけれど、乗合のバスの場合、日本ではちょっとありえない光景。でも、そこまでではなくても、人間が集まって会話をしたり、黙って本を読んだり、楽しいことだけではなくて、喧嘩をしたり、悲しいこともあったり、そんな中で生まれる賑やかさは、確かに「生きた音楽」と例えるのもわかる気がします。香港の生きた音楽、日本の生きた音楽、その土地それぞれの音楽があるんですよね。まさしくタイトル通り「上河図」といった作品でした。

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全般を通して思うに、やはり一作目の「香港四重奏」の方が、「ザ・香港」って感じがしていました。「香港四重奏Ⅱ」については、やはり外から見た香港なのだろうな、と。「パープル」「上河図」はとても好みではありますが。

冒頭にも書きましたが、評判がイマイチだったので「失敗したか?」と思ったのですが、なかなか楽しめて良かったです。公開は……まずないでしょう(笑)
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2011.11.02 


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