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同じ韓国映画でも「哀しき獣」と対極をなすインディーズ作品でしたが、「哀しき獣」とは違う意味で難しい作品でした。

男子高校生4人組が、U.F.O伝説のある地方の山へ、U.F.Oを探しに出かける。現地では、一人の少女と出会い、「U.F.Oなんてデマだ。くだらない。帰れ」と言われてしまう。しかし、彼らは山に登り、そこで不思議な体験をすることに。そして、山を降りた彼らは、少女が行方不明になったことを知る。彼らは、果たしてU.F.Oと遭遇できたのか。少女はどこへ消えたのか?

話はとても面白かったのです。随所に笑いが散りばめられていて、不可思議なコトに憧れる少年達の青春モノかと、そう思って観ていたのですが……。
物語は終盤、急展開を迎え、エンドロールが流れる頃には、スクリーンを見つめたまま、文字通りぽかんと口を開けたままになっていました。

現在(山を下りた後)と過去の回想シーン(山へ向かうまで/山中での場面)が交互に描写され、たったひとり、山中で酔っ払い、そこでの記憶が曖昧な主人公が、最終的に記憶を取り戻すまでの物語。途中までがあまりにも楽しかったので、今回の結末に関しては「もったいない」という感想もありましたが、上映後のQ&Aで監督の話を聞いたら、なるほど、と私は納得できました。話を聞かないと意図を正確に汲めないという点においては、如何なものかと思わないでもありませんが。

映画の冒頭に出てくる、ウィトゲンシュタイン「語りえぬものについては、沈黙しなければならない」という言葉が、全体を貫くテーマとなっています。まさか、この言葉が最後にガツーンとくることになろうとは(汗)

私は論理学とか哲学とかは苦手です。当然「論理哲学論考」なんてさっぱりです(爆) ただ、おそらくこの話では「形而上学」を「U.F.O」に置きかえているんだろう、ということは、何となくわかりました。観終わった後から色々と考えてますが、考え出すとキリがないし、うまくまとめることができません。けれど、この場合、置き換えるものが、U.F.Oであっても宗教であっても、意味あいはたいして変わらないことなのだと思います。そんな感じなので、タイトルは「U.F.O」ですが、それに対する愛情はこれっぽっちもありません(笑)

先ほどのウィトゲンシュタインの言葉。そのような言葉が世界を健全にすると思う、とは監督の弁ですが、それについては何となく賛同できますが、うーん、でも、この話の結末に結びつけるにはちょっと説得力が足りないかな、と。でも、興味深くはありました。何しろ、社会問題とかそういったコトを問題提起する作品には数多く出会いますが、こういった言葉や考え方から作られた話には、あまりお目にかからないので(気づけていないだけ?:汗)

いずれにせよ、監督が相当理屈っぽいことはわかりました(笑)
終盤までのコメディタッチな部分を見るに、きっとこういった雰囲気以外の作品も撮れるんだろうな、とは思うのですが、今後どうなんでしょう。次回作をちょっと観てみたい気もします。ただ、どっかーんと大ヒットって雰囲気がしないんですよね。あまりに優等生然としていて。

個人的には、この衝撃の結末を(ちょっと大袈裟かな:笑)他の誰かと語り合いたい気もしますが、公開されることはなさそうな気がするので……。ちょっと残念です。
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2011.11.04 


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